高齢化などで農園の荒廃が進む浜田市特産の西条柿の担い手確保のため、市が開いている栽培講座の本年度最終講義が16日、島根県浜田合同庁舎であった。本年度は10人が受講し、新年度から参入を決めた人もいる。
同日は、昨春から6回開いた栽培実習の総まとめ。県西部農林振興センターの内田芳朋主任普及員が県内の出荷実績や栽培経費の内訳などを説明し「玉は大きいほど単価も高いが、栽培効率から新規参入者は中の大くらいを目標に」「10アールで2トン収穫できれば年15万円の収益があがる」などと話した。
受講生は「実習で収穫した柿はすごく甘かった」「防護服で汗だくになる消毒作業は大変」などと感想を披露しながら、参入に前向きな様子だった。
【写真説明】内田普及員(左奥)の説明を聞く受講生