国分寺市は、国指定史跡武蔵国分僧寺跡近くに、観光拠点施設の整備を計画している。17日に発表した新年度当初予算案に整備費など約7200万円を計上しており、今年10月のオープンを目指す。
市によると、同市西元町にある建物を改装し、休憩所やトイレ、周辺の史跡を案内する展示スペース、出土品等の収蔵庫を整備する。建物は環境省の名水百選に選ばれている「お鷹(たか)の道」に面し、近くには同寺跡や武蔵国分尼寺跡があり、観光客も多く訪れる。
運営は、市や東京経済大学(国分寺市)などでつくる「東京経済大学・国分寺地域連携推進協議会」に委託する方針で、市職員が「駅長」として常駐し、来場者に対応する。
市では、任意団体「まちの駅連絡協議会」(事務局・港区)から、休憩所や案内所の機能がある「まちの駅」として認定を得る方針。全国に約1500か所ある。「川の駅」や「焼物の駅」など、自由に名付けることができるため、「史跡の駅」とする考えだ。認定されると、駅名を書いた看板を掲げられる。
星野信夫市長は「ネットワークが広がり、観光にもつながる」と期待している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20090217-OYT8T01161.htm