Macの1月の販売台数は、昨今の経済状況がついにAppleにも及んできたかと思わせるものだった。
金融業界でもきわめてAppleに好意的として知られる調査会社Piper Jaffrayは米国時間2月17日、NPD Groupによる1カ月分相当のデータを基に、Macの販売は現在の傾向が続けば過去6年で初めて対前年比減になるだろうとする報告書を発表した。AppleによるMacの販売台数は、2008会計年度第2四半期(2008年1-3月期)の230万台に対して、今四半期は200万〜220万台とPiperは予測している。
Piperは、この予測が今四半期におけるMacの販売台数に関する金融業界の一致した見方に見合うものだとし、Appleにとって好材料だと説明している。同社はまた、1カ月分のデータで報告書をまとめているにもかかわらず、この数字だけでは確定的な結論を出すことはできないとしている。
Gene Munster氏は報告書で、2008年1-3月期にはMacBook Airがリリースされ、それによって同四半期の業績が押し上げられたと見られることから、今四半期と比較するのは難しいと指摘した。
こうした分析にもかかわらず、この数字は、NPDのiPodに関する数字と合わせた場合は特に、前四半期はうまくかわした経済の逆風にAppleがついに捕まりつつあるということを示唆する。NPDは、今四半期のiPodの販売は対前年比6%〜15%減少すると予測している。相次ぐ業績不振の発表や連邦政府による経済刺激策をめぐる不確実性のため、17日のダウ工業株平均の終値は7552.60ドルとなった。これでは企業年金額の目減りが心配で、新しいMacBookを買うどころではないだろう。
Appleの四半期業績を押し上げる可能性があるとすれば、このところうわさされている新型のiMacやMac miniだろう。これについては、Piperの今回の分析では触れられていない。(CNET Japan)
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