矢内理絵子女流名人(女王、29)に清水市代女流王将(40)が挑戦する「アルゼ杯第35期女流名人位戦」5番勝負の第3局が18日、東京・将棋会館で午前10時から行われ、午後5時57分、149手で先手・清水が勝利。清水は連勝で2勝1敗とし、4年ぶり通算10期目の獲得へ王手を懸けた。第2局は26日、同所で行われる。
清水は序盤から積極的な攻めを展開するが失敗。居玉の不利な状況から態勢を立て直し、終盤、青野照市9段が「決め手」と話した121手目の9三銀不成の桂取りで逆転勝ちを飾った。
矢内「模様が良くなったかなと思う場面もあったが、押さえ込まれた。少しのんびりし過ぎたかもしれない。(第4局目は)何となく自分らしい将棋を指せていないような気がするので、何とか立て直したい」
清水「形にとらわれず指した。中盤以降は辛抱が続き少し厳しいかなと思った。最後まで分からなかった。(通算10期目へ王手を懸けた第4局は)数字には無頓着だけど、逆に10期目という数字をいいプレッシャーにして指したい」
主催:報知新聞社、日本将棋連盟
特別協賛:アルゼ(株)
(2009年2月18日19時03分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090218-OHT1T00081.htm