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2009年02月18日(水) 16時33分

宗男議員も苦言「中川氏、選挙にも影響」スポーツ報知

 新党大地の鈴木宗男衆院議員(61)が17日、辞任した中川財務相について「政治家としての資質を問う前に、人間としての資質が問われるのではないでしょうか」と苦言を呈した。

 中川氏の父・故中川一郎氏の秘書を務め、かつては、後継をめぐり“骨肉の争い”をしたこともある宗男氏。「いろいろ縁がある人ですから、全力で守ってあげたいと思っていましたが、海外で日本代表としての姿でしたから…これは守りようがないですね」と、言葉を選びながらも顔をしかめた。

 失態となったG7後の会見での姿を「顔つきがおかしく、どうなってんだという感じ。尋常ではない」と思ったという宗男氏。特に問題としているのが、中川氏の「薬を飲んでいたため」とする弁明だ。「薬を飲んでいたとなると、外国に与える印象はもっと悪いですよ。『薬物中毒』と思われますから。間違っても政治家は薬を飲んでいるとは言わないもの。そういうことを言わせた取り巻きにも責任がある」という。

 中川氏が公の場で様子が変だったことは今回が初めてではない。これまでも数々の“飲酒エピソード”が報じられてきた。宗男氏も「あれ、大丈夫かなと思ったことはある」という。式典で、人があいさつしているときに変な茶々を入れたりすることがあったようだ。

 中川氏の醜態は、次期衆院選にも「影響が出かねない」とする宗男氏。今回の一件では、麻生首相の対応のまずさもあったという。宗男氏は「麻生さんが本当にしっかりしていれば、昨日のうちに辞めさせるべきですね。逆に1日おいたことで、中川さんを傷つけてしまった」と話した。

(2009年2月18日16時33分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090218-OHT1T00012.htm