堺市南区で16日、自営業国政正三さん(71)方が火災となり、焼け跡から見つかった遺体は妻の主婦恵美子さん(72)で、大阪府警の司法解剖の結果、死因は口と鼻をふさがれたことによる窒息死だったことが18日、分かった。
府警捜査1課は殺人事件と断定し、南堺署に捜査本部を設置。死亡前後に出火していることから、放火容疑でも調べる。
調べでは、死亡推定時刻は16日正午ごろ。恵美子さんは1階の台所で普段着姿であおむけに倒れており、体には複数の傷があった。台所付近が激しく燃えていた。ほぼ同時刻に近くの住民が女性の悲鳴を聞いていた。
恵美子さんは正三さんと2人暮らし。火災は16日午後0時20分ごろ発生。正三さんは同日午前8時に出勤し、当時大阪市内の職場にいたという。