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2009年02月18日(水) 19時49分

植草元教授が逆転敗訴 東京高裁「モラルの低さは真実」東京新聞

 週刊誌「サンデー毎日」に「セクハラ癖は業界で有名」などと書かれ、名誉を傷付けられたとして、植草一秀元大学教授(48)が発行元の毎日新聞社に1100万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は18日、33万円の支払いを命じた1審判決を取り消し、植草元教授の請求を棄却した。

 山本博裁判長は、植草元教授がのぞきや痴漢など3事件の刑事裁判で有罪判決を受けていることを踏まえ「性的な面のモラルが低く、事件を引き起こしても不思議ではない人物と指摘する内容は、真実と認めるのが相当で名誉棄損には当たらない」との判断を示した。

 昨年9月の東京地裁判決が名誉棄損と認めた「業界で有名」との表現を「モラルが低いことなどを強調した記述」と位置付けた上で「真実かどうかを検討する必要はない」と指摘した。

 判決によると、サンデー毎日2004年5月2日号は「女子高生のスカートの中をのぞいて御用」などとする見出しの記事を掲載した。

 植草元教授はのぞき事件(罰金刑が確定)など2事件のほか、東京都迷惑防止条例違反(痴漢行為)の罪に問われ無罪を主張したが、1、2審で実刑となり上告している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021801000753.html