海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)の訓練用ヘリコプターOH6D(2人乗り組み)が17日、基地に近い上空で軽飛行機と高度差約30メートル、水平距離約180メートルまで異常接近(ニアミス)したと、ヘリの機長が18日、国土交通省に報告した。
運輸安全委員会は事故につながる恐れのあるトラブル(重大インシデント)だったとして、経緯を詳しく調べる。
機長報告によると、鹿屋基地を離陸し、高度約760メートル付近を上昇していた17日午後0時半ごろ、左後方から軽飛行機が接近。海自ヘリは右に旋回しながら降下、回避したという。
海自の機長は「接近機は白のセスナ」と機体番号を報告。国交省によると、該当機は新日本航空(鹿児島県霧島市)所属で、当時は航空写真撮影のため鹿屋市上空を飛行していた。同社は取材に対し「機長は鹿屋基地管制官の指示を受けていた。ヘリには近づいていない」としている。