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2009年02月18日(水) 16時43分

NTT、雷発生予測システム開発 携帯メールでお知らせも東京新聞

 10−30分後の雷の発生を予測し、インターネットや携帯電話のメールで利用者に知らせるシステムをNTT環境エネルギー研究所が18日までに開発した。

 気象庁の雷注意報などと比べ、1−5キロの狭い範囲で予測できるのが特長。昨年夏に行った実証実験では的中率は約3割だった。同研究所はNTTグループ内の雷対策に利用するとともに、早ければ今年夏にも一般向けの実用化を目指す。

 開発したシステムは、レーダーで観測した雨雲のデータを基に、10−30分間の雲の動きを予測。雲の高さや濃さ、大気の状態を過去のデータと比較し、雷を予測する。発生確率が高い場所を地図に記すこともできる。

 実証実験で、落雷を予測した場所では約5割で落雷があった。一方、落雷があった場所のうち約5割は予測できていなかった。全体としての的中率は約3割としており、今後改善したいとしている。

 情報を受け取った利用者は避難したり、電子機器のコンセントを抜いたりすることで、被害を防ぐことができる。

 停電や電子機器の故障など落雷による被害額は年間1000億円を超えるとされ、地球温暖化に伴い落雷の頻度はさらに増加するとの報告もある。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021801000447.html