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2009年02月18日(水) 14時23分

食害対策「シカ肉カレー」 三重 観光施設で新メニュー東京新聞

 三重県大紀町の観光施設「紀勢笠木渓谷・もみじ茶屋」(同町崎)が、シカの肉を使ったカレーライスを売り出し始めた。紀勢自動車道・紀勢大内山インターチェンジ(同)の供用開始に伴う地域PRの一環。猟友会が捕獲したシカを使っており、「弾力がある」「カレーに合う」と滑り出しは上々のようだ。

 町商工観光課によると、シカ肉は高タンパクで鉄分が多い上に、低脂肪。フランスでは、狩りで捕獲した野生動物を食べる「ジビエ料理」の食材として人気を集めている。

 同町はシカやイノシシによる農作物の被害が深刻化。近年は「逆転の発想」で、これらの野生動物を観光資源ととらえ、料理にして呼び物にしようとする動きが活発だ。道の駅奥伊勢木つつ木館(同町滝原)も牛丼風のシカの丼物を手掛ける。

 カレーの提供はその一環。商品名は施設名と、シカ肉の別称から「もみじカレー」と名付けた。もも肉を薄く切り、塩こしょうでいためてルーにあえる。1皿800円。3月末までは700円。茶屋は月、火曜休み。問い合わせは茶屋=電0598(74)0190=へ。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021890142142.html