京都市のタクシー会社エムケイが札幌地域に進出すれば、供給過剰で運転手全体の待遇やサービスに悪影響が出るなどとして、札幌ハイヤー協会(加藤欽也会長)が、北海道運輸局に対し新規事業許可の差し止めを求める訴えを19日に札幌地裁に起こすことが18日、分かった。
エムケイは昨年10月に子会社の札幌エムケイを設立し、営業開始から1年間で約1000人の雇用を目指すとしている。11月7日に同運輸局に許可を申請しているが、同局によると新規参入の差し止めを求める訴訟は異例。
2002年の規制緩和により、事業規模などの条件を満たせば新規参入は原則的に許可されているが、エムケイの初乗り運賃は札幌の多くのタクシーより100円安い。運輸局が自動認可する運賃の基準を下回っており、同局は3月にも判断を示すとみられる。