全国の検事長、検事正が集まる検察長官会同が18日、法務省で開かれ、樋渡利秋検事総長は事件広報について「従来ややもすると、過度に消極的な姿勢が見受けられた。国民に語りかけるような気持ちで(報道機関に)より踏み込んだ丁寧な説明をすることが時代の要請となってきている」と訓示した。
樋渡総長が前回の会同(昨年9月)で極めて異例となった広報への言及を繰り返したのは、裁判員制度開始を5月に控え、地検の一部で広報が依然不十分との認識を示したものといえる。
樋渡総長はまた「裁判員裁判では法廷での供述がこれまで以上に重視される」と述べ、偽証、証拠隠滅、証人威迫などの罪について、より積極的な姿勢で捜査するよう指示した。