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2009年02月18日(水) 21時10分

給付金再議決なら本会議「欠席」 小泉元首相東京新聞

 【モスクワ18日共同】自民党の小泉純一郎元首相は18日、訪問中のモスクワ市内で記者会見し、与党が定額給付金の財源などを確保する2008年度第2次補正予算関連法案を衆院で再議決する場合、本会議を欠席する考えを表明した。自民、公明両党以外が全員反対すると仮定した場合、与党から十六人が反対すれば再可決できない。一方、棄権や欠席なら四十七人が造反する必要がある。小泉氏に追随して若手議員が欠席しても再可決には支障がないとみられるが、麻生太郎首相の政権運営には影響が出そうだ。

 小泉氏は会見で「参院と意見が異なった場合に、3分の2(以上の議席による衆院再議決)を使ってでも成立させることに若干、異論がある。(再議決の)本会議が開会されれば欠席する」と明言した。

 麻生首相の郵政民営化見直し発言などの対応について「今の自民党の議席がどういう過程で得られたのか理解していないのではないかと危惧している」と不快感を表明。「だから(自らが衆院通過時に)賛成したのと違ってもいい。政治家だ」と主張した。

 定額給付金に関し「2兆円の税金を使うのであれば、ほかに違う方法があるのではないか」と強調。今後の政治活動に関し「政界復帰とか首相に意欲があるとか言う人がいるが、まったく考えていない。次の総選挙には出馬しない」と述べた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021801000798.html