記事登録
2009年02月18日(水) 19時57分

領土で「独創手法」具体化へ 政府、日ロ首脳会談受け着手東京新聞

 【ユジノサハリンスク(ロシア極東サハリン州)18日共同】政府は18日、麻生太郎首相とメドベージェフ大統領が北方4島の帰属問題に関し「型にはまらない独創的な新たなアプローチ」での解決を目指す方針で一致したことを受け、本格的な領土交渉に向けた調整に着手する。

 ロシア側が提案した「独創的なアプローチ」は具体的な内容が明らかになっておらず、政府は交渉過程でロシア側から腹案を引き出す考えだ。

 ただ、これまでは「3島の帰属画定」「2島先行論」「面積による等分案」などが浮上するたび、国内の強い反発で挫折した経緯があり、妥協点を見いだすのは容易でない。プーチン首相の5月来日が固まったことから、それまでに具体的な交渉の道筋が付けられるかが焦点となる。

 両首脳は天然ガス開発協力について、日本の資源エネルギー庁とロシアのガスプロム社が協議していくことで合意。ロシア側の出入国カード提出要求で中止された日本の北方4島住民に対する人道支援事業に関し、速やかな再開に向け努力することでも一致した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021801000546.html