衆院予算委員会は18日午後、与党単独で2009年度予算案に関する一般的質疑を行った。与謝野馨財務相は、景気低迷が続く日本経済について「(情勢の悪化は)予想をはるかに超えている。外需の落ち込みがさらに続けば、日本経済が底抜けする状況になる」と強い懸念を表明、09年度予算案の早期成立が必要との認識を重ねて示した。自民党の三ツ林隆志氏への答弁。
与党側は、中川昭一前財務相の辞任による国会混乱などで09年度予算案の週内の衆院通過を事実上断念。麻生太郎首相が日米首脳会談に出発する23日には通過させたい考えだ。ただ野党の抵抗は必至の上、審議時間が例年に比べ大幅に不足しており、与党内には慎重論も出ている。
18日の衆院予算委は、野党側が中川前財務相の辞任に対する首相の説明と謝罪が審議の前提だとして欠席した。首相は19日午前の予算委に出席し、中川氏辞任について見解を表明する。