4月26日投開票の名古屋市長選に、中京大教授の細川昌彦氏(54)が18日、無所属で出馬すると表明した。細川氏は記者会見で「政党に推薦要請はしない」と述べたが、自民党は実質的に支援する方針で、公明党も同調する見通し。
民主党愛知県連は弁護士伊藤邦彦氏(55)の推薦を決めているが、河村たかし衆院議員(60)=愛知1区=も出馬に意欲を示し調整が難航。候補が一本化されれば市長選は事実上の与野党対決となり、解散時期によっては衆院選の前哨戦となる可能性もある。
細川氏は大阪府出身で、東大卒業後に旧通産省入り。中部経済産業局長などを経て昨年から中京大教授。記者会見で「中小企業対策などを積極的に打ち出し、名古屋を日本で最初に不況から脱出させる」と述べた。
同市長選には共産党などでつくる市民団体が推薦する県商工団体連合会会長の太田義郎氏(65)らも出馬表明している。