衆院予算委員会は18日、20日午前に分科会を行うことを決定。理事会では同日午後に集中審議を行うことを衛藤征士郎委員長の職権で決めた。このため週内の2009年度予算案採決は見送られる方向となった。野党側は委員会開会前の理事会で、中川昭一前財務相兼金融担当相の辞任問題に関し、麻生太郎首相が委員会に出席し任命責任などについて見解を明らかにすべきだと要求。18日午前に予定されていた09年度予算案審議は行われなかった。
与党側は同日午後に委員会を開会、河村建夫官房長官は中川前財務相の辞任について「予算案審議中に担当大臣が交代に至ったことは誠に申し訳ない」と陳謝した。野党側は「明日の首相の謝罪と説明が先だ」(山岡賢次民主党国対委員長)と反発、欠席した。
与党側は理事会で、首相が日ロ首脳会談でサハリンを訪問中のため、河村官房長官が代わりに釈明、与謝野馨財務相の所信聴取と質疑を行いたいと提案したが、野党側は納得せず、与野党国対委員長会談が急きょ開かれ、首相が19日の衆院予算委員会に出席することで合意した。