【ブリュッセル18日共同】欧州連合(EU)欧州委員会は18日、6カ国が2008年に財政安定化協定の定める財政赤字基準を超過したと発表した。このうちフランスとスペインについては、世界的な経済危機に対処するための財政出動を容認、赤字削減努力に猶予期間を設けた。
発表によると、財政赤字がEUの基準である国内総生産(GDP)の3%を超えたのは、ほかにギリシャ、アイルランド、ラトビア、マルタ。
アルムニア欧州委員(経済・通貨担当)は、フランスとスペインについては「09年は経済立て直しの時期と認識しており、10年からの是正を求める」と表明。一方でアイルランドなどは基準を大幅に超過しており、金融市場の混乱を回避するためにも直ちに赤字削減努力を進めるよう求めた。