トヨタ自動車は国内工場で4月に平日の3日間、車両生産を停止する方針を固めた。販売不振に歯止めがかからないためで、在庫調整を目的とする追加減産。4月の工場稼働日数は17日間となる。
生産停止とするのは6日、13日、20日の各月曜日。月産台数は、昨年4月実績(33万1千台)比で6割近い減少の14万台後半にまで落ち込み、記録的な低水準となる。部品メーカーなども追随して生産停止にするとみられる。
トヨタは当初、今年1−3月に大規模な減産を実施し、在庫台数を適正水準に戻す考えだった。このため、昼夜2交代勤務の「2直」から「1直」への変更などのほか、3カ月間で計14日間、生産停止を計画。4月以降は生産を再び軌道に乗せたいとしていた。
だが販売不振は想定以上に深刻化。このため、3月末までの生産台数を大幅に減らし、さらに4月も減産強化を迫られる形となった。4月の1日当たり生産台数は、2−3月並みの8千台後半となる。
トヨタは現時点で、4月末までに在庫の適正化を図り、5月から生産台数を増加させたい意向だが、販売好転の見通しは立っていない。生産設備と人員の余剰感が強まっているが「正社員の雇用は維持する」としている。
(中日新聞)