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2009年02月18日(水) 06時15分

米景気対策法が成立 オバマ大統領が署名東京新聞

 【ワシントン17日共同】オバマ米大統領は17日、訪問先の西部コロラド州デンバーで、7870億ドル(約72兆円)規模の景気対策法案に署名、同法は成立した。2年間で350万人以上の雇用創出をうたう景気対策が始動、オバマ政権の経済危機克服に向けた取り組みが実行段階に入る。大統領は最優先課題と位置付けてきた同法を成立させ、就任後約1カ月で大きな実績を手にした。

 大統領は「今日の1歩は重要だが、経済危機に対処する広範な戦略の一部にすぎない」と述べ、財政、金融政策を総動員して危機克服を目指す決意を表明した。

 景気対策の柱は中低所得層に配慮した減税と、公共事業などの大規模な財政支出。生み出される雇用の90%は民間分野とされており、需要を下支えし、民間主導による景気回復を目指す。

 米国製鉄鋼などの購入を義務付ける「バイ・アメリカン条項」は国際ルールを順守して適用するという修正が加えられたが、保護主義を助長するとの懸念が各国の間で依然くすぶっている。

 米議会の法案審議では予算規模が一時9000億ドルを超えたが、大規模な財政支出に反対する共和党に配慮、規模が圧縮された。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021801000022.html