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2009年02月18日(水) 22時03分

米長官、中東和平などで協力確認 インドネシアを訪問東京新聞

 【ジャカルタ18日共同】アジア歴訪中のクリントン米国務長官は18日午後、2番目の訪問国インドネシアに到着、ハッサン外相と会談し、両国関係強化のほか、中東和平やミャンマーの人権問題などで両国が解決に向けて協力していく方針を確認した。初外遊に世界最多のイスラム教徒が暮らすインドネシアを加えたことで、アフガニスタンやイラクでの戦争で極度に悪化したイスラム諸国との関係改善を図る積極姿勢をアピールする狙いがある。

 クリントン長官はハッサン外相との会談後の共同記者会見で、ミャンマー問題について「非常に前向きな話し合いができた」とした。また「米国はインドネシアの重要性を認識している。世界で3番目に大きい民主主義国でもあり、指導的な役割を果たすことができる」と語った。ハッサン外相も「インドネシアは米国がイスラム世界と接触する際の良いパートナーになれる」と述べた。

 インドネシアはオバマ米大統領が幼少期の4年間を過ごしたゆかりの国。1998年のスハルト政権崩壊後の混乱を経て民主化が進展、最近では中東紛争など国際問題への関与を強める姿勢も示す。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021801000840.html