【ロンドン18日共同】18日付英紙タイムズは、米中央情報局(CIA)がパキスタン南西部バルチスタン州のシャムシ飛行場をひそかに使い、無人機でアフガニスタン国境のパキスタン側に潜む国際テロ組織アルカイダや、越境してくるアフガン反政府武装組織タリバンなどへの攻撃、監視を行っていると報じた。
米軍はアフガンの拠点から、無人機でパキスタン領内のイスラム武装勢力を攻撃しているが、米パキスタン両政府は、パキスタンの施設を使っての軍事作戦は否定してきた。
同飛行場の滑走路は大半の航空機には短すぎるが、無人機には適しているとされる。米軍の燃料調達当局のウェブサイトは、同飛行場に大量の航空燃料が運び込まれたことを示している。
飛行場はアフガン国境まで約50キロ。米軍特殊部隊が2001年のアフガン攻撃の際に利用したが、パキスタンは06年、米軍は同飛行場を去ったと宣言していた。
CIAは作戦については「コメントできない」としている。米軍の作戦に詳しい西側当局筋は、CIAが同飛行場から「無人機を日常的に運用している」と話した。