就任後初の外国訪問先として日本を訪れたクリントン米国務長官は18日朝、羽田空港から次の訪問国、インドネシアに向けて出発した。世界最大のイスラム教徒人口を擁する同国を2カ国目の訪問先に選ぶことで、イスラム社会との新しい関係構築を目指すオバマ政権の姿勢をアピールする狙いがある。
クリントン長官は日本滞在中、麻生太郎首相や中曽根弘文外相、民主党の小沢一郎代表らと会談し、日米同盟のさらなる強化を確認。ワシントンでの日米首脳会談も24日に設定され、オバマ大統領がホワイトハウスで行う初の外国首脳との会談となる。
オバマ政権の高官として初めて、拉致被害者家族と面会したクリントン長官は「拉致問題は6カ国協議の一部」と言及。同協議で核問題だけでなく拉致問題も積極的に取り上げていく考えを鮮明にした。