力士の暴行死事件が起きた大相撲の時津風部屋で、事件後初の新弟子となる宮城・宮城農高3年の高橋賢さん(18)=宮城県出身=が18日、東京都墨田区の同部屋に入った。今後は兄弟子らと寝泊まりしてけいこを積み、3月7日に春場所(3月15日初日・大阪府立体育会館)の新弟子検査を受検。合格すれば春場所で初土俵を踏む。
時津風部屋としては事件で死亡した時太山=本名斉藤俊さん=以来の新弟子でもある高橋さん。「ああいうことがあったし、高校の相撲部の顧問の先生に勧められた時は『あの時津風部屋か』と思ったけど、今の親方に会ってついていこうと決めた」と話した。180センチ、85キロで押し相撲を得意とする。「がむしゃらに頑張って関取になりたい」と意気込みを口にした。
時津風親方(元幕内時津海)にとっても、部屋を継承後初の弟子。宮城県から一緒に上京し「しことか基礎をみっちりやってもらいたい。焦らずじっくり育てます」と話した。