野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて盛り上がる日本の様子を、17日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は漫画「巨人の星」も織り交ぜて冷ややかに報じた。
16日の宮崎での日本代表合宿初日にファンと報道陣が詰め掛けた熱狂ぶりと大会へ意気込むイチロー(マリナーズ)の談話を紹介した。その上で「米国代表がそろって練習するのは3月2日以降」「昨季の米大リーグの20勝投手は4人とも大会に参加しない」などと“温度差”を指摘。「多くの選手はWBCがシーズンへの準備を妨げると思っている」とも続けた。
日本代表の監督選考が大もめし、巨人の原監督がキャンプを離れて代表を率いることに奇異な印象を示し「米国で現役の監督が離れることを許す球団はないだろう」。また日本が投手陣を先発主体に編成していると説明、本来の先発投手がリリーフに回ることによるシーズンへの悪影響を心配するロッテ・バレンタイン監督の談話も伝えた。