記事登録
2009年02月18日(水) 23時24分

愛知・西尾市長を収賄容疑で逮捕、土地の用途変更で便宜読売新聞

 愛知県西尾市の土地購入を巡り、売却側の業者に便宜を図る見返りに現金を受け取ったとして、名古屋地検特捜部は18日、市長の中村晃毅(こうき)容疑者(71)を受託収賄容疑で、同市の会社役員村田英紀(67)、同県岡崎市、無職大門功幸(51)両容疑者を贈賄容疑で逮捕、西尾市役所などを捜索した。

 中村容疑者は「相談を受けたり現金を受け取ったりしたことは事実だが、現金は借りたもので既に返している。相談とは関係ない」と、容疑を否認しているという。

 特捜部の発表によると、中村容疑者は知人だった村田容疑者から、村田容疑者が所有していた土地について、市街化調整区域から、規制が緩い市街化区域に区域区分することなどの請託を受け、2006年10月〜翌年2月にかけ、その見返りに現金計600万円を受け取った疑い。

 中村容疑者は県議などを経て、05年9月に初当選し、現在1期目。市長就任前に市民税や固定資産税を滞納していたことが昨年2月に発覚。中村容疑者は当時、滞納の理由を「選挙で金に苦しい時期で、支払いが滞った」と釈明していた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090218-OYT1T01053.htm