他人に譲り渡すことを隠して銀行口座を開設したとして、新潟県警は18日、同県水産海洋研究所職員本間豊一容疑者(29)(新潟市中央区南笹口)を詐欺の疑いで逮捕した。
口座には、振り込め詐欺の被害者から約350万円が振り込まれていた。
本間容疑者は、「自分で使うつもりで口座を開設した。振り込め詐欺に使われるとは思わなかった」と供述している。
発表によると、本間容疑者は昨年4月、新潟市内の銀行で、他人に譲渡する目的で口座を開設し、通帳1通とキャッシュカード1枚をだまし取った疑い。
県警が振り込め詐欺事件の捜査で押収した資料などを調べたところ、本間容疑者名義の複数の銀行口座が見つかった。
本間容疑者は2000年に県職員に採用され、研究所の調査船の船舶員として勤務していた。
県人事課は、「本人の話を聞いた上で処分を検討したい。同様の事件がないよう、職員に徹底したい」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090218-OYT1T00802.htm