電車内で痴漢行為をしたとして東京都迷惑防止条例違反罪に問われ、1、2審で懲役4月の実刑判決を受けた元大学教授・植草一秀被告(48)(上告中)が、週刊誌のサンデー毎日に「セクハラ癖は業界で有名」などと報じられ、名誉を傷つけられたとして、発行元の毎日新聞社に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が18日、東京高裁であった。
山本博裁判長は「被告の性的な面のモラルが低いことは真実」と述べ、名誉棄損を認めて33万円の賠償を命じた1審・東京地裁判決を取り消し、植草被告の請求を棄却した。
対象となったのは、2004年5月2日号の記事。植草被告が04年4月に女子高生のスカート内を手鏡でのぞこうとしたとして同条例違反で逮捕された事件(罰金刑確定)について、知人の話などを掲載した。
植草被告は「極めて不当な判決で、到底納得できない。上告を検討中」などとするコメントを出した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090218-OYT1T00794.htm