岡山県倉敷市議15人が2006年に行った東北地方への視察について、政務調査費から旅費計162万円が支払われたのは「目的外の支出」として、「倉敷市民オンブズマン」(三宅毅代表世話人)が市長を相手取り、15人に全額返還させるよう求めた訴訟の判決が17日、岡山地裁であった。
近下秀明裁判長は「行政視察に名を借りた観光旅行だったと言わざるを得ない」などとし、請求通り全額の返還を命じた。
判決によると、15人は06年8月25〜27日、山形、秋田県などの観光施設や行事を視察する際の旅費に政務調査費を充てた。近下裁判長は「施設の視察はわずか30〜40分程度だったが、花火大会の観覧には2時間をとっていた。視察後の報告書の内容は、ガイドブックなどから記載可能な程度だった」と述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090218-OYT1T00052.htm