福山市は16日夜、市社会福祉審議会老人福祉専門分科会に、新年度から3年間の65歳以上の介護保険料を基準額で8.3%、384円引き下げ、月額4258円とするよう諮問した。引き下げは初めてになる。
市によると、06—08年度の保険料は月額4642円。保険料の根拠となる、05—07年度の給付費が約724億円の見込みに対して実際は687億円にとどまったため、羽田皓市長が市議会12月定例会で保険料を減額する方針を示していた。
市は09—11年度には要介護、要支援認定者が延べ約6万1000人に増え、給付費も約838億円に膨れると想定しているが、これまでの剰余金などでまかなう方針。国の交付金があるため、09年度の基準額は月額4142円、10年度は月額4200円までさらに圧縮される。
一方、所得に応じて負担が変わる保険料の区分を、現行の6段階から9段階に細分化する。