イスラエルとの紛争の影響で被災したパレスチナ自治区ガザのろう学校を支援するため、仙台市内の障害者作業所「コッペ」が今月から、パレスチナ産オリーブで作ったクッキーを「ガザ緊急支援クッキー」として販売を始めた。収益の一部を支援金として送り、車いすなどの購入費用に充ててもらう。
コッペは、障害者の自立を支援するNPOが運営。身体障害や知的障害がある18〜60歳代の14人が働き、パンなどを製造・販売している。市民団体「パレスチナと仙台を結ぶ会」から1月末、「障害者でも世界で困っている人たちを救える」と誘われ、支援を決めた。
コッペで働く斉藤七恵さん(23)は「自分たちの作ったクッキーのお金が、海外の人の役に立つのはすごい」と張り切ってクッキー作りに励んでいる。
コッペでは通常販売している「オリーブオートミールクッキー」を、「ガザ緊急支援クッキー」(100グラム入り500円)として販売。うち、200円分を支援金に充てる。支援活動は3月末まで続け、60万円を目標にしている。
支援金の送り先の「アトファルナろう学校」は4〜15歳の聴覚障害者ら約300人が通う。昨年暮れからの紛争で天井が落ち、窓ガラスが割れるなどの被害に遭った。
クッキーはコッペ店頭のほか、仙台市のオリーブ輸入販売「パレスチナ・オリーブ」(022・343・8754)でも購入できる。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090217-OYT1T00593.htm