山口県と岩国市が宅地開発を中止した愛宕山地域開発事業の借入金のうち、本年度から2010年度にかけて返済期限を迎える206億円について、県住宅供給公社は3月末に全額を新たに借り入れ、一括返済する。金利が現在より低くなるため、利息負担は約1億円減るという。県が17日に発表した。
県によると、公社が複数の金融機関から借りている262億円のうち、本年度末に80億1000万円▽09年度末に98億6000万円▽10年度末に27億6000万円—が返済期限を迎える。公社には資金がないため、全額を複数の金融機関から新たに借り、一括で返す。5年後の13年度末が返済期限で、公社が返せない場合は、県と市が2対1の割合で損失を補償する。