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2009年02月17日(火) 16時30分

切手の誤植逆手に…「立山連邦」ネットで建国宣言読売新聞

 富山県高岡市の若手経営者らのグループ「高岡次世代経営塾」(宮越一郎会長)が16日、ホームページ上に仮想国家「立山連邦王国」を建国した。

 高岡開町400年記念の切手とトランプで、「立山連峰」を「連邦」としたミスを逆手に取り、高岡市や県のPRにつなげる試みだ。経営塾のメンバーは、「ミスを笑い飛ばして元気を出し、不況に負けない明るさを取り戻したい」と意気込んでいる。

 先月に相次いだ記念グッズの誤植は、民放キー局などでも取り上げられ、全国的な注目を集めた。2度目のトランプの誤植の際には、ある番組で「どうやら本気で独立を考えているようです」とコメントされたという。これを見た経営塾のメンバーが「ミスも、高岡の知名度を上げる絶好のチャンス。仮想国家で独立しよう」と思い立った。

 王国は、動画投稿サイト「ユーチューブ」の動画で展開。400年記念キャラクター「利長くん」が記者会見する形で、立山連邦王国の建国と大統領就任を宣言。自然が豊かで、産業もある住みやすい地域として高岡市や県の良さをPRする。

 今後、建国記念の出入国スタンプをJR高岡駅などに設置したり、誤植の記念グッズを誤植のまま再発売したりするなどの事業展開を考えている。

 経営塾メンバーで王国の「商務長官」に就任したホクセイプロダクツの冨田昇太郎社長は、「おもしろがりながら、高岡の暮らしやすさなどを伝えたい」と話している。

 立山連邦王国のアドレス(http://tateyama.tv/)。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090217-OYT1T00031.htm