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2009年02月17日(火) 16時16分

「振りコメ」詐欺防止に弁当、フリかけのオマケ付き読売新聞

振り込め詐欺への注意をまとめたチラシに包んだ弁当

 和歌山市のぶらくり丁にある「コミュニティランチ和(なごみ)」で、「ふり(振り)かけ」と「ご飯(コメ)」のだじゃれで「振りコメ詐欺にはだまされへんで」と呼びかける弁当が話題になっている。

 年金支給日にあたる13日から売り出し、19日まで「振りこめてどうよ、わてらだまされへんでセール」として、全メニューを50円引き、ふりかけのオマケ付き。容器には、被害に遭わないための注意をまとめたチラシを輪ゴムで掛けている。3月からは、のり弁当にイカを入れた「その手にのり弁・振り込めにイカさん弁当」を販売する。

 和歌山西署が「印象に残る取り組みを」と、青少年の就労支援をしている「高野山BBS会」が運営する同店に呼びかけ、大江隆之店長(39)が「全国で被害が出ている問題。お弁当で啓発できるのであれば」と応じた。

 県警によると、県内では昨年は振り込め詐欺が179件発生し、被害総額は約1億6870万円にのぼる。今後、定額給付金を名目にした新手の詐欺も予想される。同署の田中健次生活安全課長は「お弁当を食べながら、詐欺防止の話題づくりができる」と効果に期待している。

 午前11時から350食を販売、土曜、日曜、祝日は休み。問い合わせは同店(073・423・4998)へ。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090217-OYT1T00592.htm