17日午前6時5分ごろ、東京都世田谷区深沢の区立深沢二丁目広場敷地内に、同区が一般展示用に保存していた築120年の「三田家住宅」の母屋から出火、木造一部2階建て約280平方メートルを全焼した。
土蔵も一部が燃えた。けが人はなかった。警視庁玉川署で詳しい出火原因を調べている。
同区教育委員会などによると、三田家住宅は、旧農家の住宅で、母屋は1889年に建築された。母屋の屋根が茅葺(かやぶ)きの寄せ棟造りになっており、当時の富農を象徴する造りを今に残す貴重な建物だったため、同区が1998年に所有者から無償で借り受け、日中は内部を無料で一般公開していた。前日は休館日で施錠されていたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090217-OYT1T00547.htm