中川財務相は17日夜、辞任会見を行った。
要旨は次の通り。
▽(午後)6時過ぎに総理に辞表を提出して受理された。昼の(記者会見)時には何とか予算、関連法案を早急に通したい思いが強かったが、午後の予算委員会の様子、与党からご叱声(しっせい)もいただき、このままでは予算、関連法案を含めた一日も早い成立という希望がなかなか実現しにくい、困難な状況にあると判断した。
▽(国際会議で失態を演じたことについては)閣僚として、議員として、責任を全うするということ、これが重要であることは、あなた(記者)に言われるまでもなく感じている。ローマで(G7後の)記者会見の時にああいう状況になったこと、国民、政府、国会に大変ご迷惑をおかけしたことは、痛感している。
▽私自身のことで各方面に迷惑をかけていることは、日本にとってプラスではない。財政運営については、2次補正、財源問題、09年度予算を早急に上げることによって悪影響をできるだけカバーしなければならない。だからこそ私が降りる(辞任する)決断をした。
▽こういう形で(麻生内閣の)閣僚という立場から離れるのは私自身残念だが、違う形で麻生内閣を私なりに支えていきたい。
▽(13日のG7での)ワーキングディナー(夕食会)が終わった後、ジントニックを3杯か4杯飲んだと思う。G7会合は、私は日本の立場で積極的に発言し、会議の成功に貢献したと考えている。
▽土曜日(14日)の出来事は(飲酒とは)直接は関係ない。これだけははっきり申し上げ、何かあれば私もきちっと対応していかないといけない。現時点では、今の私の体調からすれば、とてもお酒を飲む気分にはなれない。
▽国会議員として、まだまだやることがあるので(議員辞職は)考えていない。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090217-OYT1T00865.htm