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2009年02月17日(火) 14時10分

予算案の衆院通過に影響も…中川氏辞意読売新聞

 民主党は中川財務・金融相が即座に辞任すべきだとして、今夕にも予定通り財務相への問責決議案を参院に提出する方針を崩していない。

 問責決議案は18日の参院本会議で、野党の賛成多数で可決されるのは確実だ。中川氏が辞意を表明したにもかかわらず、国会の混乱が続く可能性もある。

 民主党の枝野幸男衆院予算委員会理事は17日午後、国会内で記者団に、「辞めるという大臣を相手に質疑し、責任ある答弁ができるのか」と語った。

 与党は当面、09年度予算案の衆院通過を優先させる方針で、野党が国会審議を拒否すれば、与党単独でも予算案を採決する構えだ。衆院予算委では採決の前提となる中央公聴会を16日に行っているため、与党側は週内に審議をさらに積み増し、来週前半にも採決したい考えだ。ただ、中川氏の問題には世論の厳しい批判が出ているため、与党内には早期の採決は難しいとの見方もある。予算案を年度内に成立させるには、3月2日までに衆院を通過させる必要があるが、採決が遅れれば年度内成立に影響する可能性もある。

 一方、定額給付金などの財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法案については、野党が参院での採決に応じない場合、与党は憲法の規定で否決したとみなすことが出来る3月14日以降に衆院で再可決する方針だ。

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 中川財務・金融相は17日午前、検査のため都内の病院を訪れた。中川氏が出席し、午前に予定されていた衆院予算、参院財政金融両委員会は開会を見送った。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090217-OYT1T00541.htm