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2009年02月17日(火) 13時14分

中川財務相が辞意表明…「深酒」は否定スポーツ報知

記者会見で辞意を表明する中川財務相

 中川昭一財務相兼金融担当相は17日、財務省で記者会見し、先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後、ろれつが回らずもうろうとした状態で記者会見した問題で、責任を取って辞任する意向を表明した。辞任は2009年度予算案、予算関連法案の衆院通過後になる。

 民主党など野党が中川氏に対する問責決議案を17日に参院へ提出する方針を決めたことを踏まえ、内閣への打撃を最小限に食い止めるため決断したとみられる。

 首相は内閣支持率低迷に加え、政権の最優先課題である経済政策を担当する中川氏の辞任により、さらに苦境に陥るのは必至。2008年度第二次補正予算関連法案や09年度予算案をめぐる国会審議への影響は避けられず、野党は早期の衆院解散・総選挙に追い込む構えだ。

 中川氏は14日、ローマで会見に臨んだ際、眠そうな様子で日銀の政策金利を間違えるなど、しどろもどろになり、過度の飲酒を疑われた。

 16日の衆院財務金融委員会で中川氏は「ああいう形で映像、発言が世界に報じられ、国会はもとより国民に大変申し訳ない。深く反省している」と謝罪。前日夜の飲酒を認めたものの、当日はG7閉幕後、ホテルに戻り昼食でワインに「口をつけた」として「深酒」が原因との見方を重ねて否定した。

(2009年2月17日13時14分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090217-OHT1T00134.htm