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2009年02月17日(火) 11時14分

サウジ王子の妻「運転したい」女性の運転解禁に一石スポーツ報知

 世界的な大富豪、投資家として有名なサウジアラビアのワリード・ビンタラール王子の妻、アミラ・タウィール妃が地元紙のインタビューで、同国で禁止されている女性の車の運転が解禁されれば、ぜひハンドルを握りたいと発言、話題を呼んでいる。

 極めて保守的なイスラム社会のサウジで、女性の運転解禁は繰り返し議論されてきたテーマ。アミラ妃の発言は、女性に対する社会的な規制に関して、あらためて一石を投じた形だ。

 アミラ妃は9日のアルワタン紙で「わたしは国際運転免許を持っているし、海外ではどこでも運転している」として、「(雇った)運転手の隣に座るんじゃなくて、姉妹や友達を乗せて自分で運転したいわ」と話した。

 サウジでは1990年に女性たちが首都リヤドの公道で車を運転して、規制破りのデモを実施。保守的な宗教指導者らは女性の運転について「見知らぬ男との出会いが増え、家庭崩壊につながる」として、解禁に抵抗している。

 初代国王の孫であるワリード王子も、解禁されれば妻や娘に運転させたいと公言している。(共同)

(2009年2月17日11時14分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090217-OHT1T00090.htm