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2009年02月17日(火) 12時14分

17歳男子も400ミリ献血OKに、厚労省が年齢基準緩和へ読売新聞

 若者からの献血を増やすため、厚生労働省の「献血推進のあり方に関する検討会」は17日、400ミリ・リットル献血の年齢基準を現行の18歳から緩和し、男性に限り17歳から認めるなどとする最終報告をまとめた。

 採血基準の見直しは10年ぶりとなる。

 来月の薬事・食品衛生審議会血液事業部会で審議した後、省令を改正し、2010年度中にも新基準による献血を開始する。

 同省によると、昨年の献血者数は約500万人で、この10年間で100万人以上減っているのが現状。特に、10年前には献血者全体の4割近くを占めていた10〜20歳代が減少傾向で、現在は全体の3割以下にまで落ち込んでいる。

 このまま少子高齢化が進めば、将来の輸血用血液の安定供給が難しくなる可能性もあることから、同省で、基準の緩和を検討してきた。

 最終報告では、現行で54歳までとしている血小板の献血年齢基準を緩和し、男性のみ69歳まで認めた。一方、検討課題に挙がっていた17歳女性や、16歳男女の400ミリ献血、年間献血回数の制限(400ミリ献血で男性3回、女性2回)の緩和は、安全性を確認するための医学データがまだそろっていないとして、引き続き検討するとしている。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090217-OYT1T00450.htm