福山市は新年度、市立大学の事業費に充てる総額5億円の公募債を発行する方針を固めた。2011年開学予定の同大学の整備事業に、市民が関心を高めてもらうのが狙い。住民参加型の公募債の発行は市では初となる。
10万円単位で満期は5年とする予定。利率は国債の利回りなどを参考に決定する。市民との協働のまちづくりを進める市として、住民の行政参画を促すことができるほか、事業資金の多様化を図れるメリットもある。
市は北本庄にある市立女子短大を4年制化し、港町にある約1.3ヘクタールの市有地に移転する計画。多額の整備費の一部を公募債で調達することにした。