エンジン部品製造、日鍛バルブ(神奈川県秦野市)の山陽工場(山陽小野田市)で期間社員などとして働いていた男性(39)が16日、雇い止めされたのは無効だとして、同社に正社員としての地位確認と慰謝料など約550万円を求めて山口地裁宇部支部に提訴することを明らかにした。同日付で訴状を郵送した。
訴状によると、男性は2004年12月から3年4カ月間、請負業者の従業員や派遣社員として同工場に勤務。さらに08年10月までの半年間、期間社員として同社に直接雇用された。会社側は同年4月、男性が加入する労働組合「ローカルユニオン宇部」との団体交渉で、期間終了後の雇用について継続協議するとしたが、協議をしないまま契約を更新しなかった。
男性側は、労働条件や指揮、命令系統からみて正社員と同様に働いており、暗黙のうちに同社との労働契約が成立していた、などと主張している。