広島工業大(広島市佐伯区)は瀬戸内の島々の集落の現状を分析し、活性化策を探る「地域・集落計画研究センター」を設置し、16日、廿日市市宮島町の旅館で発会式を開いた。厳島神社の門前町として発展した宮島などが当面のテーマとなる。
新しいセンターは、広島工業大と学外の研究者で構成するプロジェクト研究センター内に置く。過疎高齢化などの課題を抱える島しょ部を対象に自然とのかかわり、町並みや建築、暮らしや住民組織など集落を形成してきた「社会環境システム」としてとらえ、一体的に研究する。
当面は、江戸時代からの町家が今も残る宮島と、自然石や粘土で民家を囲む「練塀(ねりへい)」がある山口県上関町祝島を対象に研究を進める。
【写真説明】センターの発会式で、今後の取り組みについて話す研究者たち(廿日市市宮島町)