広島市教委は4月1日付の人事異動から、小中学校の校長や教頭が自ら希望した場合、一般教諭などに降格させる「希望降任制度」を導入する。
自身に健康上の問題があるか、介護が必要な家族を持つ管理職が対象。校長は教頭か一般教諭に、教頭は一般教諭に戻ることができる。再度、昇任試験を受けることも可能。市教委によると、既に希望者はいるという。人数は公表していない。
学校現場から「管理職の業務が忙しくて通院が困難」などを理由に、制度を求める声が挙がっていた。今後、市立高への適用も検討する。教職員課は「全国的には浸透している制度。今回、具体的な要望が出たことから踏み切った」と説明する。広島県教委は2003年度に導入した。