2009年度末に完成予定の首都高中央環状線「大橋ジャンクション(JC)」(大橋1)の上部に、目黒区が約7000平方メートルの空中公園を建設する。仮称「大橋一丁目公園」。区によると、高速道路JCの上に公園を整備するのは全国初。都市部で広い公園用地の確保が難しくなっている事情が背景にある。
屋上などへの公園整備は、04年の都市公園法改正によって可能になった。区は今年度、基本設計を進めており、09年度は1687万円で実施設計に入る。12年度中の開園を目指し、整備費は計約9億円を見込む。
08年12月に策定した基本構想によると、大橋JCの楕円(だえん)形のループ(周囲の長さ約400メートル)にふたをするようにコンクリートで覆い、その上に公園を整備する。
公園には花壇をつくり、子供から高齢者まで気軽に立ち寄れる「憩い・交流の場」や、草花などを観賞しながら散歩する「散策・くつろぎの場」などを設置。大橋図書館などが入る再開発ビルや、国道246号線歩道橋につながるデッキなどとも結ぶ。区には、住民らから「安心して子供を遊ばせることのできる広い公園がほしい」という要望が寄せられていた。(奥村登)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090217-OYT8T00110.htm