「意見交換しましょう。皆さんのアイデアを下さい」−。来日中のヒラリー・クリントン米国務長官は17日夕、東京・本郷の東大キャンパスを訪れ、ホールに集まった東大生約250人との対話集会に参加。約1時間にわたり日米関係、環境問題などについて熱弁を振るった。
鮮やかなブルーのジャケットを着た長官が現れると小さなホールを埋めた学生は小さくどよめき、大きな拍手で迎えた。「世界一パワフルな女性をお迎えして光栄」と緊張気味にあいさつする女子学生に、クリントン氏は笑顔で応じ、質問をしようと一斉に挙手する学生の勢いに「まあすごい!」と目を丸くして見せた。
ミャンマー制裁や、テロとの戦いなど国際関係中心の「硬い」質問が続く中、野球チームに所属するという女子学生が「どうしたらあなたのように強くなれますか」と質問すると「自分に正直に、自分らしくあるように。野球も大いにやってね」と返し、会場を沸かせた。
クリントン氏は大統領夫人だった1993年に来日した際、早稲田大大隈講堂での講演会に同行した。