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2009年02月17日(火) 20時25分

北海道・礼文空港4月から休止 定期便なく管理費かさむ東京新聞

 国土交通省は17日、北海道から申請があった礼文空港(北海道礼文町)の休止を許可したと発表した。2003年に定期便がなくなる一方で維持管理費がかさんでいるためで、休止期間は4月9日から15年3月31日までの約6年間。

 国交省は「利用低迷を理由にした空港の長期休止は例がない」としている。ただ、離島の礼文町内で救急患者が出てもヘリコプターで搬送できるよう、空港のエプロン部分の補修は継続する。

 北海道によると、休止に伴い、担当者の常駐や滑走路の補修など維持管理業務が不要になるため、年間で少なくとも3000万円の経費削減につながるという。

 礼文空港は1978年6月に供用が開始された日本最北端の空港。稚内−礼文を結ぶ航空路線を運航していたエアー北海道が2003年3月末に撤退して以降、個人の小型機や道の防災ヘリなどが年に数回程度利用しているだけだった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021701000678.html