東京都が豊洲地区(江東区)への移転を計画中の築地市場で、場内最大の組合「東京魚市場卸協同組合」(東卸)が17日、理事会を開き、理事長選の投票をした結果、移転容認の現理事長と反対派の理事が15票ずつの同数となった。
投票は4度目だが、過去3度も同数。決着は20日に先送りとなった。
立候補したのは、移転を容認する4期目の伊藤宏之理事長と反対派で「市場を考える会」代表幹事の山崎治雄理事。
理事会では、別の理事が「組合から移転問題を切り離して議論しないことを前提に、伊藤理事長を続投させ、山崎理事を副理事長とする」提案をした。
東卸によると、提案について伊藤理事長と山崎理事が協議。次回の理事会で結果を報告するという。