新エネルギー技術やリサイクル技術など国内外の最先端の環境技術を展示し、環境産業の振興を目指す「川崎国際環境技術展2009」が17日、川崎市の「とどろきアリーナ」で開かれた。18日まで。
市内企業を中心に大学や研究機関など117団体が出展、公害克服の技術もアピールされた。地球温暖化や大気汚染の状況が一目で分かる直径約1・28メートルのデジタル地球儀「触れる地球」(京都造形芸術大開発)や、最高時速370キロの電気自動車「エリーカ」(慶応大開発)が展示され、来場者の人気を集めた。
中国や韓国、ベトナムなどアジアからは企業関係者や行政担当者が訪れ、商談の場も設けられた。
阿部孝夫川崎市長は基調講演で、臨海部の工場による公害汚染を事業者と市民、行政の3者の取り組みで克服した経緯を紹介。「培った環境技術をアジア各国の環境改善に役立て国際貢献したい」と話した。