厚生労働省の「献血推進のあり方に関する検討会」(座長・清水勝西城病院理事)が17日開かれ、男性の400ミリリットル献血の下限年齢を現行の18歳から17歳に引き下げるとする同省への提言をまとめた。
少子高齢化が進み、将来的に輸血用血液が不足する恐れがあるためで、厚労省は近く薬事・食品衛生審議会に諮り、早ければ来年度にも引き下げが決まる見通し。大幅な献血基準の見直しは1986年以来となる。
献血には200ミリリットル献血、400ミリリットル献血、血漿や血小板だけを採取する成分献血の3種類があり、400ミリリットルと血漿の成分献血は18−69歳、200ミリリットルは16−69歳、血小板の成分献血は18−54歳がそれぞれ可能。厚労省は、需要が大きい400ミリリットルの下限年齢を引き下げ、将来の安定供給を目指す方針。
男性の血小板の成分献血についても、上限年齢を69歳に引き上げることを提言に盛り込んだ。
献血者数は1985年の約870万人をピークに2008年には約508万人まで減少。特に10代は94年の約96万人から08年には約31万人に大きく落ち込んだ。